日本トンデモ祭り         

7月27日 撞舞 (茨城・竜ヶ崎市) 




カエルの格好をした鳶職が、宙を舞う。
命綱もなしに、14メートルの柱の上を。
意味は不明だが、これが今、茨城の一地域で起こっている現実である。

祭りの名前を「撞舞(つくまい)」という。
もともとは、雨乞いの祭りだったらしい。
だから鳶職がわざわざカエルの格好をし、柱に登り、命綱もなしに逆立ちをし、寝転がって扇を広げ、踊り、立ち上がって四方に矢を放って、大げさに見得を切る。
その間、観衆は拍手喝采、大騒ぎ、下ではお囃子が鳴りっぱなしだ。

初めは真剣に雨降りを乞う祭りだったのだが、いつのまにか余興化し、エンターティメント化、サーカス化し始めたのだろう。

しかし、次のような現実もある。

この祭り、実は茨城や千葉のある地域で広く行われている祭りである。
ある地区では、木の面をかぶって曲芸をやる。
しかし、この木の面、不気味にも真っ二つに割れているのである。


かつて、一人の舞男が、演技中に地上へと転落したのである。


●関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎駅下車

*写真、文章の無断転載を固く禁じます。 Copyright(c)2001-2004 SUGIOKA Kotoku. All rights reserved.