1月8日 尻振り祭り(福岡・石原町)
噂は本当だった。
男が三人出てきて、意味もなく尻を振りつづけているのだ。
ただそれだけの祭りだが、なんとなく日本の未来に不安を抱かせるには十分だった。
由来としては、退治した大蛇の尻尾がピンピン跳ねたからだとか、豊作を祝うためだとか言われるが、実際に見てみると、そんなことはどうでもよくなってくる。
あまりに「尻」がすばらしすぎて、「由来」なんてのは意味をなさなくなってくるからだ。
神主をふくめたセクシー三人衆が、観客に背を向けて、延々と尻を振っていくだけなのだから。
面白いのが、祭りが始まる前、会場の人間が必死になって、みんなをこう誘導していたことだ。
「みんな、危ないから下がってなー!尻が来ますからねー!」
(北九州市小倉南区・井出浦公民館・JR日田彦山線「石原町」駅下車)
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