3月15日直前の日曜日　姫宮大祭　(愛知・犬山)


地元では「おそそ祭り」と呼ばれている。名前を聞いただけで卒倒する人もいるだろう。
巨大なおかめの神輿が町を悠然と行く。その前では花嫁衣裳姿の女性が意味不明の微笑みを……。
そして、おかめの口をよーく見ると、どうも微妙な形に……。

僕もよくわからないが、これは「女性器」の神輿らしいのだ。
かつては、モロにその形の神輿が出ていた。
それではあんまりだというので、戦後民主主義の発展とともに、神輿はおかめになり、核心となる部分は口の中へと収束して行ったのである。
つまり、様式化され、芸術化されたのだ。



それにしても、かつてはモロの花びらが、春風にヒラヒラそよぎながら、犬山の街を爽やかに駆け抜けていたのである。
本当に、昔はよかったと思う。

●名鉄小牧線楽田駅下車　大県神社

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