No.30 清く正しいアクセスカウンター(2003/1/5)
ホームページのトップを完全リニューアルした。それとともに、ついでにアクセスカウンターまで付けてしまった。
しかし、このアクセスカウンター、なかなか清く正しい奴なのである。
このカウンター、一度ホームページにログインしてしまうと、何回「更新」を押しても、絶対にカウンターは回らないのだ。
いつでも、「一人」に数えられてしまうのである。
僕が「アクセスカウンター」というものに対して抱いていたイメージは、次のようなものだ。
ホームページ製作者が、夜中にひっそりと起き上がる。
そして、おもむろにパソコンに向かい、自分のホームページを開き、「更新」を際限なく押し続ける。
それとともにカウンターがすさまじい勢いで回り続け、気がつくととんでもない量のアクセス数が……。
ときどき、
「こんなページになんでこんなにアクセスする奴がいるんや。おかしいやないか」
と思いたくなるようなページが存在する。
そのような場合、上記のように、製作者が夜中に起きて、必死でカウンターを回しているとしか考えようがないのだ。
しかし、僕のホームページについている、DION提供のアクセスカウンター。
いくら「更新」を押しても、接続を切らない限り、かならず「一人」に数えられるスグレモノなのだ。
なんだか涙が出そうな話だが、たとえこれから僕のサイトへのアクセス数がほかのサイトに比べて少なくても、それは
決して僕の責任ではなく、すべてこの誠実で融通のきかないカウンターのせいであることを、あらかじめ公言しておく。
DIONさん、清く正しいアクセスカウンターを、どうもありがとうございます。
No.29 ハリー・ポッターとおっさんの石(11/20)
この間新幹線に乗っていたら、おっさんが座席にすわり、真剣な顔で『ハリー・ポッター』を読んでいた。
……
……
いや、それだけのことである。
深い意味はないが、なんとなく「人生の悲哀」を感じたのは確かである。
秋の夜長に、こんなちょっとほろりとさせる話もどうだろう。
No.28 雪が降っても傘をささないトーホグ人(11/10)
福島県の須賀川に、「松明あかし」という祭りを見に行った。
祭りのことはともかく、
「さすが『トーホグ』だなあ」
と感心したのが、11月なのに堂々と雪が降っていたことである。
雪の中の撮影は大変だ。
しかし、それ以上に驚いたのが、こんなにジャンジャカぼた雪が降っているにも関わらず、現地の人は誰一人傘をささないことだ。
帽子をかぶり、傘も立派にさしている軟弱な僕が、まるで悪者のようだった。
ここで思い出すのが、東南アジアや沖縄の人が、雨が降っても傘をささないことである。
あそこは暑い。
しかも雨は頻繁にふるので、いちいち傘をさしているわけにはいかんのだろう。
このように、雨を決して恐れない人のことを「親水の人」と言った人がいるが、トーホグの人はさしずめ「親雪の人」といったところか。
それにしても、寒くないのか。よく見ていると、僕の頭上には雪が降り、頭はすぐ真っ白になってしまうのに、トーホグの人の頭はまったく白くならず、平然としているのだ。
現地の人は、決して頭に雪が降られない秘術でも身につけているのだろうか。
それとも、異常に体温が高く、雪がすぐ溶けてしまうのか。
No.27 何でも食える立ち食いそば屋(10/4)
山手線の駒込駅に、不気味な立ち食いそば屋がありまして。
ここ、一見普通の立ち食いそば屋なのだが、異様なほどメニューが多いのである。
焼きそばはあるし、牛肉のあんかけ、カルビ焼き、豚のしょうが焼き、マーボー丼、……など、全部で500はあるのではないか。
なんでこんなに多いかというと、素材の多さに加え、「あるものはすべて利用してしまう」という奇妙な精神があるからだ。
たとえば、メンチカツがある。
これで「メンチカツそば、うどん」を作ってしまう以上に、ご飯に載せて「メンチ丼」、カレーをかけて「メンチカレー」と、どんどん勝手に作ってしまうのだ。
このあたりならまだいい。素材と素材の不気味な結婚がさらにエスカレートすると、人外魔境のような、この世のものとは思えないメニューが誕生するのだ。
たとえば、「てんぷら」がある。これはもちろん海老のてんぷらなどではなく、立ち食いそば屋にでてくる丸い脂ぎった「かきあげ」である。
これで「てんぷらそば、うどん」を作る。ここまではいいのだが、この店には「ラーメン」というメニューもあるのだ。
当然のごとく、「てんぷらラーメン」という奇怪な食品が誕生するのだ。
しかし、まだある。この店には、おそろしいことに「カレー」というメニューもあるのだ。
賢明な読者ならもうお気づきだろうが、ここには「テンプラカレー」という信じがたいメニューが存在するのだ。
幸いにもこの脂ぎっていかにも不健康そうな「テンプラカレー」、いまだに食べている人を見たことがない。
もしそんな人を見かけたら、僕はこの世をはかなんで迷わず出家すると思う。
No.26 氷川きよしのコンサート(9/20)
ヒマだ。むちゃくちゃヒマである。
あまりにヒマなので、
「氷川きよしのコンサートでも見にいこうか」
と思うほどだ。
別に他意はない。今日新聞を見ていたら、氷川きよしのクリスマスコンサートの広告を見ただけである。
なんでも、タイトルは、
「きよしこの夜」
というらしい。
そんなことはどうでもいいのだが、とにかくそれほど僕はいまヒマだ、ということが言いたいだけである。
だれか、僕を助けに来てくれ。
No.25 人類を滅亡に誘うメーリングリスト(8/10)
僕はあるライティング関係のメーリングリストに入っているのだが、これがほとんど死んだようなMLなのだ。
一年に数回しか投稿が来ず、来たとしても、
「がまの油に詳しいライターはいませんか……」
などという、何のために存在するのか分からないようなMLなのである。
しかし、そのうち有益な情報もやってくるのではないかと勝手に期待して入り続けているのだが、ひとつ奇妙なことがある。
「ウィルスメール」だけは、定期的に来るのだ。
さっきも来た。これで二度目だ。しかも、どちらもまったく同じウィルス。
よっぽどウィルス対策を怠っている人がいるのか、それとも、「ライティングのML」というのが実はダミーで、ほんとうはウィルスを送りつけるために存在するMLではないのか。
実は、CIAの陰謀ではないか。あるいは、アル・カーイダが経営しているとか。
「ライティングのメーリングリスト」として加入者を安心させて、ウィルスを送りつけて人類を破滅に誘いこむ、謀略のようなメーリングリスト。
投稿数の少なさとそのまったくの使えなさから、そうとでも推測するしかないのである。
No.24 ビックカメラはなぜ「ビッグ」カメラではなくて「ビック」カメラなのか(8月3日)
……というのが、僕の長年の悩みだった。
ところが今日、あるパソコン雑誌を立ち読みして、疑念が氷解したのだ。
ビックカメラの社長いわく、
「ビックとはポリネシア語の特殊なスラングで『すばらしい』ということ。この言葉が気に入って『ビックカメラ』と名づけました」
とのこと。
そうかそうか、さすが家電販売の人は語学に堪能だなあ……って本当なのか。
実は英語の「ビッグ」という言葉を間違えて、「ビック」と表記してしまっただけではないのか。
少なくともそう考えるほうが、ビックカメラの社長がたまたまなぜかポリネシア語のスラングに精通していたなどと考えるよりも、はるかに自然なのである。
No.23 ナースの秘密(7月24日)
うむ、悲しくも感動的な記事だ。涙がちょちょ切れそう。しかし笑ってしまうのが、その後にこう書いてあることだ。
そうか、民間にはやはり根強くナースを信仰するものたちがいたのか、さすがさすが・・・って、君ら本当は単に看護婦の制服が好きなだけちゃうんか。ただの変態ではないのか。ナースマニアちゃうんか。
・・・などと勝手に疑ってしまうのは、やはり僕が単なる変態だからであろうか。彼らは真剣に、清楚なるナース服の復活を願っているのである。
No.22「今日のメニュー ゴカイ・ミミズ……」(7月19日)
当サイトも、一周年を迎えました。これからもよろしくお願いします。
さて、現実というものは想像を超えているようだ。
このあいだ和歌山に行ったら、バスの窓から恐ろしい看板を見かけたのだ。
「今日のメニュー
ゴカイ・ミミズ・ムカデ……」
僕は驚いた。ゲテモノ料理屋か、こんな和歌山の田舎町に……と感動してよく見ると、よこに小さくこう書いてあった。
「魚のエサ」
ほとんど「サザエさん」のようなオチだが、現実はすでにサザエさんを超えているのである。
なんとなく、世界に希望を持ってしまう。
NO.21「リンクマン」の謎 (7月12日)
僕はグーグルのツールバーを利用している。
これを導入すると、ホームページの「ランク」がわかるのだ。リンクが多いホームページほど、優れたページとして高い評価が下される。
そこで奇妙なのが、僕のホームページが、そうとう高いランクなのだ。ちょっとした企業のホームページくらいはある。
いや、そうとうな企業でも、僕より低いところはいっぱいあるのだ。
いったい、誰がリンクしているのだろう。
世の中には「リンクマン」という親切な人種がいて、僕が寝ている間にせっせとリンクを貼ってくれているのだろうか。
だとしたら、嬉しくてしょうがないのだが……。